新規上場

新規上場までの流れ

リーマンショック以降、日本でも年々増加傾向にある新規上場社数。それに伴って注目を集めているのがIPO(新規上場株)です。今回の記事では新規上場やIPOについて詳しくチェックしていきましょう。

非常に多くの投資家やファンドマネージャーから注目を集める新規上場という案件ですが、そこに至るまでには長い期間がかかります。内部監査を行ったり、主幹事証券会社の決定をしたりと多くのプロセスを経たうえで、準備を始めてから3年ほどかかる公算になっています。

上場承認を経たあとは、ようやく「上場」するわけですが、ここからは仮条件の決定・ブックビルディングなど、株式を購入する投資家にとって必要なインフォメーションが確定されます。上場承認から上場までは、特にトラブルが無い限りおよそ2か月程度で行われます。

IPOの株価形成の特徴

上場を果たした会社の株式は、一般の投資家でも購入出来るようになります。IPO(Initial Public Offering:新規上場株式)は人気のあるものが非常に多く、公開価格以上の初値をつけることがかなりの確率で見込まれます。

「IPOで儲かる」という言葉をよく目にしますが、実際に抽選に当選し公開価格で買い付けをすることが出来れば、上場をした時点で売っても大きな利益を得られることが多々あるため、あながち嘘であるとは言えないでしょう。ただ、その分抽選確立は非常に高いわけですが…

IPOは多くの人が目をつけるため、上場後しばらくは株価の動きが乱高下することが多く、マネーゲームとしての価格をつけるパターンが見受けられます。そのため初心者の方は高値掴みをしないように気をつけて取引を行う必要があるでしょう。

新規上場株の事例

(2016年9月13日 LINE 日足チャート)

時価総額1兆円を超え、日本でも知らない人はいない程に成長したLINE の新規上場は、NYとの同時上場ということもあり、かなりの期待が集まりました。そのため売買に参加するトレーダーも多く、株価は乱高下。結果的に600円以上の値幅をつけ、大きな陰線で終わる結果となってしまいました。この日買いでエントリーした人たちにとっては厳しい結果となったことでしょう。

勿論全ての新規上場株がこういった動きをするわけではありませんが、”IPOの株価は上場したときが一番高い”という意の「上場ゴール」という言葉が存在するほど、新規上場会社の株価は恐ろしいもの。大きな損をしないためにも、その特徴については詳しく知っておく必要があるでしょう。

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