未公開株とは
未公開株とは、株式市場に上場していないため、証券取引所で購入することができず、基本的にはその株を持っている株主と直接株価などの条件を交渉して購入する必要のある株式のことを指します。
一般的にこの未公開株は創業者やその関係者、ベンチャーキャピタルが多く保有しており、多くの投資家には普及していない株となります。
それに対して公開株とは、証券取引所を通じて買いたい人と売りたい人の注文をマッチングして売買を行う株のことを指します。
未公開株への投資は莫大な利益を生み出すことも
IPO投資は初値が公募価格を上回ることの多い、勝率の高い投資であることは知られていますが、未公開株への投資は上場さえしてしまえば、投資をした金額の何十倍にもなる非常に大きな利益を生み出す投資先となります。主に未公開株への投資を行っているベンチャーキャピタルは10社に投資を行った場合、1社さえ上場にまで漕ぎつけることができれば、その他の9社からは儲けが全くでなくても問題ない、とさえしばしば言われています。このように未公開株への投資は上場さえすれば、その株主に莫大な利益をもたらします。
詐欺にも利用される未公開株
しかし、それゆえに、詐欺師が利用することも多いのが未公開株でもあります。「IPOをすることが決まってる企業の株を貴方だけに特別に譲渡しますよ」などと甘い言葉を使って未公開株の購入を勧められた場合には要注意です。
実際にそうした勧誘に乗ってしまい、購入したものの、いざその企業に問い合わせると「上場の予定はない」と言われたり、そもそも「株券が届かない」といった詐欺被害が発生しています。
未公開株詐欺に合わないために
未公開株詐欺に合わないためには、少しでも不審に思った場合には取引を見合わせることをお勧めします。金融庁のHPにも注意事項が記載されていますが、企業自体が第三者と手を組んで、詐欺行為を行うことがあるようです。そのため、「上場間近」という情報を企業自身に電話等で確かめたとしても、その企業自体が詐欺に加担しており、嘘の情報を教えられる場合もあります。そのため、確実に儲かる話であればその勧誘してきた人自体が投資を行っているはずだと考え、あまりにも甘い話には飛びつかないよう注意をすることが何よりも大事だと言えます。