スプレッドとは
スプレッド(spread)とは、英語で「広がり」や「隔たり」という意味があり、投資の世界では二つの商品における「金利差」や「価格差」のことを意味しています。
例えば、為替では通貨ペアの売値と買値との差額のことを指し、米ドル/円の売値が114.46円で、買値が114.47円の場合、スプレッドは0.01円となります。
スプレッドが広いと儲けにくくなる
スプレッドが広くなればなるほど、レートが大きく動かなければ利益が出ないということになります。例えば、米ドル/円の売値が114円で、買値が115円の場合、1万ドル分購入するのに115万円かかりますが、その購入したドルを即座に売却して円に換えると114万円となるため、スプレッド分の1万円を損することになります。そのため、115万円で購入した1万ドルで利益を出すためには、為替レートが1円動いて、米ドル/円の売値が115円以上にならなければなりません。それに対して、スプレッドの幅が少ない場合、例えば、米ドル/円の売値が114円で、買値が114.1円の場合、1万ドル分を購入するのに114万1000円しか必要ではなく、またこの1万ドルを売って円に換える際に利益がでるためには売値が114.1円以上になっていればよいので、わずか0.1円だけ為替レートが動けばよい、ということになります。このように、スプレッドが広いほど、すぐに売却すれば大きな損失がでてしまい、また利益を出すためにはレートが大きく動く必要があるため、利益がなかなか出にくいというデメリットがあります。
各業者のスプレッドの違いに要注意を
スプレッドの広さは利益に直結しますので、よりスプレッドの小さな業者を探すというのが証券会社やFX業者を探す際の一つの目安になります。一般的に、オンライン専業でビジネスを行っている証券会社やFX業者は立派な店舗を建設する必要がなく、また接客の窓口や営業に人を配置する必要がないため、コストを節約することができます。そのため、オンライン専業の業者はスプレッドを狭くしても十分に利益を出すことができます。しかし、大手の証券会社のように店舗を構えている企業はどうしてもオンライン専業の業者よりコストがかかってしまいます。そのため、スプレッドも広いという傾向があります。そのため、証券会社の営業などの投資プロからアドバイスを貰いながら投資を行いたいというのでなければ、できる限りスプレッドの小さい業者を探して、取引に用いることをお勧めします。